大詰めのJ1優勝争い。首位横浜F・マリノスに不安要素あり
今季のJ1は残すところ2節のみ。長かったシーズンも最終盤に入り、激しい優勝争いは大詰めを迎えている。
首位の横浜F・マリノス(横浜FM)(勝ち点59)以下、浦和レッズ(勝ち点58)、サンフレッチェ広島(勝ち点57)、鹿島アントラーズ(勝ち点56)と、わずか勝ち点3差のなかに4クラブがひしめく大混戦だった上位陣に、大きな動きがあったのは11月23日に行なわれた前節、第32節のことだ。
横浜FMが勝利して勝ち点を62に伸ばす一方で、浦和、広島、鹿島が揃って敗戦。大混戦から一転、首位と2位との勝ち点差はたちまち4にまで広がった。この結果、横浜FMは今週末の11月30日に行なわれる第33節で勝利すれば優勝決定という状況にあり、いわば"マジック1"となっている。
中村俊輔が復帰した横浜FMは前節のジュビロ磐田戦で勝利。勝ち点を62まで伸ばした 今季、開幕6連勝という最高のスタートを切った横浜FMは、シーズンを通して一度も連敗することなく、上位を走ってきた。エース中村俊輔、CB中澤佑二をはじめ30代後半のベテランが多く、夏場のスタミナ面を不安視する声もあったなか、勢いを失うことはなかった。
それどころか、単調なリズムに陥ることのない、勝負どころを心得たメリハリのある試合ができるのはベテランが揃っていればこそ。その戦いぶりは04年以来となる、9年ぶりのJ1制覇に相応しいものである。
ただし、喜ぶのはまだ早い。
横浜FMが第33節で対戦するのはアルビレックス新潟。先に触れた開幕からの連勝を6でストップされた相手というのが、実はこの新潟だったのだ。
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