2013.07.14

夏場対策の戦術が的中。
「オヤジ力」健在の横浜F・マリノスに再浮上の気配

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 先発11人の平均年齢を比べれば、大宮の25.82歳に対し、横浜FMは30.91歳。その差は実に5歳以上にも及ぶ。横浜FMの樋口靖洋監督が「蒸し風呂状態」と表現したほどに高温多湿となったこの日の夜は、ベテラン揃いの"オヤジ軍団"向きの条件ではなかったはずだ。

 事実、コンフェデレーションズカップ開催にともなうJ1の中断期間が明け、夏場を迎えた最近2節で横浜FMは1分け1敗。開幕から6連勝していたころの勢いは影を潜め、前節終了時点で首位・大宮との勝ち点差は8まで開いていた。

35歳になった中村俊輔らベテランがチームを牽引し、開幕から上位をキープする横浜F・マリノス ところが、試合開始早々から積極的な動きで主導権を握ったのは、横浜FMのほうだった。大宮のベルデニック監督が振り返る。

「立ち上がりに横浜は勝ちたい気持ちが前面に出て、アグレッシブさ、運動量、球際の強さなど、すべてで我々を上回った」

 横浜FMは35歳の中村俊輔を中心にパスをつないで攻め込むばかりでなく、一度ボールを奪われても、素早い攻守の切り替えですぐに奪い返すことに成功。横浜FMの樋口監督が「ほぼパーフェクトな内容」と語った前半は、連続攻撃で大宮を自陣にクギ付けにし、37歳のマルキーニョスが先制すると、斎藤学が追加点を決めて2-0で折り返した。