「スロベニアン2トップ」不在で首位陥落。
大宮は勢いを取り戻せるか?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 大宮がついに首位陥落である。

 J1第17節、大宮は川崎に2-3で敗れ、前節の横浜F・マリノス戦に続く2連敗。第8節(4月26日)から守ってきた首位の座を広島に譲り渡し、2位に後退した。

 大宮のDF今井智基が「何としても避けたかった」と振り返る今季初の連敗は、ショッキングな形で結末を迎えた。

大宮はホームで川崎に敗れて連敗。首位の座を広島に明け渡してしまった大宮はホームで川崎に敗れて連敗。首位の座を広島に明け渡してしまった 1点を先制されながらも一度は逆転。ところが、ミスから同点に追いつかれると、引き分け目前の後半アディショナルタイムに川崎の猛攻を浴び、PKから決勝点を奪われた。すでに目安の追加3分は過ぎており、まさにラストプレイでの失点だった。

 とはいえ、大宮のベルデニック監督が「内容としては、前節と比べるとかなりいいプレイができたと思う」と語ったように、決して悪い試合内容ではなかった。

 確かに前節の横浜FM戦は酷かった。中盤でのアプローチが遅く、自由にパスをつながせすぎた。1-2というスコアで終わったことが不思議なくらい、多くのピンチを招いた。

 こんな内容が続くようなら、今後も優勝争いに加わっていくのは難しい。そう思わざるを得ない試合だったが、そこにはある原因があったと今井が明かす。

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