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Jリーグ20周年。
かつての盟主・東京VはJ2から昇格できるのか? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Matsuoka Kenzaburo

 ジュビロ磐田の黄金時代を知るエースストライカーにしてみれば、現在のヴェルディが未熟に見えるのは仕方がない。それでも高原は「ある程度、(攻撃の)形が作れるようになったし、簡単に負けないチームになっている」と、決して小さくはない手応えを口にしている。

J2首位神戸との試合でゴールを決めた東京Vの高原直泰。今季加入のベテランFWがチームを引っ張るJ2首位神戸との試合でゴールを決めた東京Vの高原直泰。今季加入のベテランFWがチームを引っ張る 試合終了間際、神戸の若いDFがボールの動きばかりに気を取られた一瞬のスキをつき、巧みにスペースへ入り込んだ高原。「必ず来ると思っていたので、体力をコントロールしていた」という「ワンチャンス」を確実に生かした背番号44は、誇らしげに言った。

「常に互いが駆け引きをするなかで、FWはしっかりと(得点を)決めることが大事。あの場面ではオレが(駆け引きに)勝ったかな」

 思えばJリーグが誕生したばかりのころ、いつもヴェルディは憎らしいまでに勝負強かった。

 始まりの地である国立で、首位・神戸を叩いての勝利。その勝ちっぷりは、往時のヴェルディを想起させるものだった。

 Jリーグ20周年という記念すべきシーズンである今季。かつての「Jリーグの盟主」が復活を果たすのかどうか、注目である。

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