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【高校選手権】大会の行方を占う、4つの好カードを見逃すな! (3ページ目)

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)
  • photo by Matsuoka Kenzaburo

 八千代vs立正大淞南も、2回戦で激突する。

 八千代は、ハイレベルの千葉県予選を勝ち抜いてきただけあって、タフで勝負強いチームだ。その中心となるのが、DF柳育崇(3年)。誰よりも通る声で行なうコーチングは、的確でかつ迫力がある。身長186cmの恵まれたフィジカルと相まって、まさに“壁”と呼ぶにふさわしい存在だ。攻撃は、その守備を後ろ盾にした堅守からの速攻が武器だが、奪ったボールをスピーディーにつなぎ、テクニシャンのFW南直志(3年)が絡んで崩し切るスタイルも持ち合わせている。

 立正大淞南は、インターハイ4強高で唯一の生き残り。左サイドMFのドリブラー隅田竜太(3年)をはじめ、決定的な仕事をするトップ下の浦田雅之(3年)、パワーシュートが魅力のFW田路大樹(3年)、そして身体能力の高いFW林大貴(3年)など、能力のある人材がズラリ。彼らを軸に、ドリブル、ワンツーなどを織り込んだ高速アタックで勝負を挑む。

 両校のスタイルからいって、立正大淞南がポゼッションで上回る展開になりそうだが、それが勝敗に直結するとは限らない。いずれにせよ、緊迫した試合が期待できるだろう。

 以上4カード以外にも、星稜(石川県)vs松山工(愛媛県)、創造学園(長野県)vs香川西(香川県)、富山第一(富山県)vs作陽(岡山県)など、序盤戦から見応えのある対決が目白押しの今大会。頂点を狙えるチームがいくつもあって、どこが勝ち上がっても不思議ではない。はたして、1月14日(月・祝)の決勝に駒を進めるチームはどこか。そのカギは、序盤戦の戦いにあると言っても過言ではない。

『ストライカーDX』では「第91回全国高校サッカー選手権大会」期間中、全試合のレポートを掲載!

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