2012.06.11

【Jリーグ】福田×名波が語る「仙台、広島、磐田が上位にいる理由」

  • 小室 功●構成 text by Komuro Isao
  • 高須 力,山添敏央●撮影 photo by Takasu Tsutomu,Yamazoe Toshio

J屈指の守備力で首位を快走する仙台。福田正博×名波浩
Jリーグ序盤戦総括(1)

日本が躍動し、大いに盛り上がっているW杯最終予選。一方、まもなく再開するJリーグ2012年シーズンの熱き戦いも忘れてはいけない。序盤戦は実績のあるチームがもたつく中、新監督の下、はつらつとしたプレイで快進撃を続けるチームが見られるなど、大混戦の様相だ。勝ち点差がギュッと詰まった、この状況から抜け出していくのは一体どこなのか。サッカー解説者の福田正博、名波浩の両氏に序盤戦を振り返って検証する――。

――J1は第13節を終えて、上位3チームはベガルタ仙台、サンフレッチェ広島、ジュビロ磐田です。それぞれの戦いぶりをどのようにとらえていますか?

福田 ベガルタの首位はちょっと予想できなかった。昨年からの守備の良さをベースにしながら「今年はより攻撃的にいく」という話をシーズン前に聞いていて、そういう変化を試みると、案に相違してうまくいかないケースがある。だから「どうかな?」と思っていたんだけどね。

名波 もともと失点が少ないので、順位の浮き沈みは考えにくいチームだけど、昨季同様に(開幕から12戦無敗)、今季も開幕から9戦無敗という結果を残してきたのは立派。その間、しっかり点を取っていたし、攻守のバランスが非常にいいですよね。

福田 ひとつ言えるのは、補強がうまくいったこと。特に、センターバックの上本大海(前セレッソ大阪)とFWのウイルソンの加入が大きいよ。

名波 そう、それでチームが”締まった”。

福田 高い位置でボールを奪えれば、その分相手ゴールに近いので、得点の可能性が高くなるわけだけど、今季のベガルタは、そこにチャレンジしている。それを支えているのが、上本。彼は1対1に強いし、スピードもある。多少、裏を取られても間に合うから、チーム全体が高いラインをキープできている。

名波(上本)大海は利き足の右足だけじゃなく、意外と左足の精度もいい。だから、攻撃の第一歩を考えながらプレイできる。