2012.06.12

【Jリーグ】福田×名波が語る「『大健闘』と言えるチームはどこだ!?」

  • 小室 功●構成 text by Komuro Isao
  • 益田佑一●撮影(対談) photo by Masuda Yuichi山添敏央●撮影(試合) photo by Yamazoe Toshio

梶山陽平をはじめ、人材豊富なFC東京。ACLも戦いながら、1試合少ない状況で6位と奮闘している。福田正博×名波浩
Jリーグ序盤戦総括(2)

サッカー解説者の福田正博氏と名波浩氏による、Jリーグ序盤戦の検証対談。第2弾のテーマは「予想以上に奮闘しているチーム」だ。昨季の覇者、柏レイソルをはじめ、実績ある鹿島アントラーズやガンバ大阪、名古屋グランパスが軒並み出遅れる中、意外な健闘を見せているチームを分析する。

――序盤戦を終えて、今季はまさに"大混戦"。上位3チーム(1位ベガルタ仙台、2位サンフレッチェ広島、3位ジュビロ磐田)に続くチームで、予想を上回る成績を残しているチームがいくつかあると思います。おふたりから見て「期待以上に躍進したチーム」というと、どのチームになりますか?

名波 自分にとっては、サンフレッチェがいちばんのサプライズだったから、他のチームについては、そんなに驚きはない。それに、この辺まで(4位から8位は勝ち点3差)はもう、どう転ぶかわからない。ひとつ勝つか、負けるかで、順位も大きく入れ替わるからね。

福田 前半戦のいちばんの驚きと言えば、確かに上位3チーム。これを予想できた人はまずいないと思う。逆に、Jリーグがそういうリーグなのかもしれない。昨年のレイソルがいい例。J2からJ1に上がってきて、いきなり優勝した。今年もどこが上にくるかわからないし、どこが上にきてもおかしくない。それだけ力が拮抗しているリーグということだよ。

名波 失点数を見ると、それほど大きな開きは感じられない。要するに、攻撃力があるかどうか。たくさん点を取っている3チームが、上位につけているということ。

福田 4位の清水エスパルスにしても、ゴトビ監督体制になって2年目。昨季からの積み上げがあるから、この位置にいてもそんなに驚きはない。(奮闘しているチームを)あえて挙げるなら、FC東京かな。今年J2から上がってきて、監督が代わって、サッカーのやり方が変わって、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)まで戦って......と、チームを取り巻く環境が激変した。だから、(選手たちが)なかなか対応し切れないんじゃないかと思っていた。それが6位、というのは上出来じゃない?

名波 ACLの関係で他の上位チームより1試合少ないし(12試合で勝ち点22。13節終了時点で首位の仙台が勝ち点27、2位の広島が勝ち点25、3位の磐田が勝ち点24)、まだまだ上位に食い込むチャンスがある。そう考えれば、確かにがんばっていますよね。ディフェンスリーダーの森重真人がいて、中盤には長谷川アーリアジャスールがいて、前にはルーカスや渡邉千真がいて、選手の駒がそろっているのも強み。