【Jリーグ】20年間ブレはなし。ブラジルのスタイルと「ジーコの哲学」を貫く鹿島

  • photo by AFLO

フォーメーション進化論 vol.12

昨シーズン、鹿島はリーグ6位と振るわなかったが、ナビスコカップで優勝しタイトルを手にした昨シーズン、鹿島はリーグ6位と振るわなかったが、ナビスコカップで優勝しタイトルを手にした
 バルセロナのような「内容やスタイルを」と理想を追求していくこともサッカーでは必要なこと。しかし、内容以上に、結果が重視されるのがプロの世界だ。

 その結果を求め、多くのタイトルを手にしてきているのが、鹿島というクラブ。

 鹿島は監督が変わっても、基本的なスタイルは変わらない。それは、いわゆるブラジルのサッカーだ。

 歴代の監督はブラジル人ばかり。外国人選手もブラジル人がほとんど。基本となるフォーメーションはブラジル代表の4-4-2に近い。昨シーズン、オリヴェイラ監督が採用していた基本フォーメーションは同じくブラジル人である柏のネルシーニョ監督が採用している形とほぼ同じだった。

 鹿島は、選手が変わっても、監督が変わっても、やり方をほとんど変えずにきた唯一のJリーグクラブと言っていいだろう。20年という時間をかけて着実に伝統が築かれているという意味でも、成功しているクラブだ。

 何よりも、クラブの象徴として、そしてプロ選手の模範としての「ジーコ」という存在が大きい。その基本にあるのは結果を残すこと、そして勝つことへの執着だ。それが今も脈々と受け継がれ、クラブの哲学として生きている。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る