【Jリーグ】ペトロヴィッチ体制で、浦和レッズは変わるのか?

  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

就任会見でレッズ再建に意欲を見せたペトロヴィッチ監督。早々にキャンプインし、チーム改革に取り組んでいる。就任会見でレッズ再建に意欲を見せたペトロヴィッチ監督。早々にキャンプインし、チーム改革に取り組んでいる。
 昨シーズン、降格危機という憂き目を味わった浦和レッズ。かつてアジアの頂点に立ち、世界3位に上り詰めたビッグクラブの面影は完全に薄れつつある。この現状を打破するために、クラブは昨年末からチーム再建を託(たく)す監督人事に奔走。紆余(うよ)曲折を経て、昨季までサンフレッチェ広島を率いていたミハイロ・ペトロヴィッチ監督を指揮官に迎えた。はたして、レッズは低迷から脱却することができるのか。浦和というクラブの性格をよく把握している"ミスター・レッズ"福田正博氏が分析する。

 浦和に合うかどうかは別として、ペトロヴィッチ監督を招聘できたことは、とても好感が持てる。というのも、世界では今、バルセロナを筆頭に、勝つのはもちろん内容も重視したサッカーが脚光を浴びている。ペトロヴィッチ監督も同様の哲学を持っていて、彼の目指す非常にポジティブなスタイルが、自分好みでもあるからだ。

 サッカーの考え方としては、2009年から2年間チームを率いたフィンケ監督のイメージに近いのではないだろうか。浦和がずっとやってきた、相手の仕掛けを受けてから反応するリアクション的なサッカーとは明らかに違って、自分たちからアクションを起こしていくスタイル。ペトロヴィッチ監督も広島時代に実践してきた、その形を浦和でも継続すると明言しているだけに、浦和のサッカーに大きな変化が見られるのは間違いない。

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