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サッカー日本代表はサイドバックとセンターフォワード不足が際立つ 弱点が透けて見える28人 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

【本当に4バックで戦うつもりなのか】

 これまで2年以上にわたり、森保監督は5バック(3-4-2-1)をメインに採用していた。SB不在のサッカーである。よって、本職のSBを選ぶ必要性がなかった。

 前回、森保監督は「4バックで戦うことはあらかじめ決めていた。エクアドル戦(10月1日)も4バックで戦う用意があった」と述べている。4バックへの移行は予定どおりだったそうだが、招集の傾向はいつもと同じだった。SBらしいSBはその顔ぶれのなかに見当たらなかった。

 実際、ニュージーランド戦でSBとしてプレーした鈴木(左)と中野(右)のプレーのレベルは低かった。与えられたポジションをカバーすることはできたが、攻撃面には物足りなさを覚えた。特にウイングをはじめとする周囲に、コンビネーションよく絡むことができなかった。世界ランク17位のチームに相応しいSBではなかった。

 誰を4バックのSB候補として選ぶのか。それこそが今回の一番の注目ポイントだった。だが答えは菅原ただひとり。大きなメスが入ることはなかった。

 本当に4バックで戦うつもりなのかと、懐疑的になるほどだ。ポジションがなければ選手は育たない。SBというポジションがなければSBは育たない。そんな理屈をこれまでにも幾度となく述べてきたが、森保監督は自分が仕掛けた罠に、自らハマってしまった格好だ。

 3-4-2-1のウイングバック(WB)にSB系の選手をオーソドックスに配していれば、SB不足を招くことはなかった。

 しかし森保監督は、主として4バック時にウイングを務める選手をWBに据えた。堂安、伊東、中村らになるが、その結果、SB系の選手が代表メンバーに呼ばれる必要性が減った。「募集なし」と言われたも同然の状態になった。

 ウイング系の選手は2シャドーの一角としても使われた。募集が広くなるのは当然だった。その傾向は4バックで臨むと予想される今回の招集でも変わらなかった。4バックで臨もうとしているのにSBに適役がいない。一方、ウイングはたくさんいる。皮肉な結果と言わざるを得ない。

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