【ワールドカップ】ジーコが語る日本代表2026 「チームワークだけで世界一になった国はひとつもない」 (4ページ目)
【「森保監督の功績は大」】
日本は勝つことを求められるチームになった。だからいま問われているのは、これまでの積み重ねを手放すことではなく、その先へどう進むかだ。その意味でも、ジーコは森保監督が築いてきたものを高く評価するという。
「この8年間、日本代表は一貫した考え方のもとでチームづくりを続けてきた。目先の結果だけに左右されることなく、日本サッカー全体の成長を考えながら、代表を強化してきた。それは決して簡単なことではないと思う。監督という仕事は、勝てば称賛され、負ければ批判される。それでも森保監督は、自分の哲学を持ち続け、日本代表を世界と互角に戦えるチームへと育て上げた。私は、その功績は非常に大きいと思っている。今の日本は、組織的で、スピードがあり、規律があり、誰が出場しても同じレベルのサッカーができる。それは偶然ではない。長い時間をかけて積み上げてきた成果だ。
だから私は、できることなら森保監督にはこれからも日本代表を率いてほしいと思っている。もちろん失敗もある。ブラジル戦のように、あとから振り返れば『違う選択もあった』と思える試合もあるだろう。しかし重要なのは、そこから何を学び、次に生かせるかだ。そして森保監督なら、それができると私は信じている」
評価は森保監督だけに向けられたものではない。日本サッカー協会が長年築いてきた育成とリーグの土台についても、ジーコはその方向性を支持している。
「協会は正しい仕事をしていると思う。これまでJリーグを発展させ、J1、J2、J3までしっかりと整備し、日本サッカー全体の土台を築いてきた。男子だけではなく、女子サッカーにも力を入れ、年代別代表も充実している。こうした土台があるからこそ、日本はこれほど短期間で世界トップレベルまで成長できたのだ。だからこそ、この方向性を変えてはいけない。育成年代への投資を決して惜しまず、クラブを支え、指導者を育てる。そして、子どもたちがサッカーを楽しみながら成長できる環境を守り続けることが何よりも大切だ。
日本の選手はすでに高い戦術理解を持ち、技術も高い。フィジカルも以前とは比べものにならないほど向上した。チームとして戦う力も世界レベルだ。だからこれから本当に必要になるのは、その土台から世界を驚かせるような才能が生まれることだ。ひとりのスター選手が現れることで、日本はさらに大きく飛躍する。そして私は、その日は決して遠くないと信じている」
(つづく)
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