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【ワールドカップ】サッカー日本代表はあの「負け方」でよかったのか ブラジル戦までの4年間を検証 (3ページ目)

  • text by Sportiva

【カタール大会の経験はどう生かされたのか】

杉山 ひと言で言えば、負け方が恰好悪すぎました。日本は、2006年ドイツ大会で玉田圭司のゴールで先制して1-4で敗れた時より、これだけ差を詰めたというところを見せなければいけなかった。試合を観ているのは日本人だけではありません。日本対ブラジルは、ブラジルはもちろん、アメリカでも多くの人がテレビで観ていました。ブラジル人には「日本は負けたけどだいぶ強くなったな」と思わせなければならなかったし、それ以外の国の人にも日本のサッカーを宣伝するいい機会だったはずです。森保一監督は「勝つことが最大のプレゼント」と言いますが、負けたらどうするんだろう、と。そもそも勝つ可能性が低いブラジルに、負けた時のことを考えていないのだろうかと思います。

 だから、ブラジルに敗れたこと自体は結果にすぎない。ここに至る4年間を検証することこそ重要ではないかと思います。

浅田 森保ジャパンのこの4年間を振り返ると、カタールワールドカップでドイツ、スペインに勝ったというけれど、言ってみれば守り倒したわけです。前半からボールを持たれて攻められまくって失点。それが、後半はイチかバチかで攻めだるまになって反撃すると、たまたまうまくいって逆転することができた。ただ選手たちからは、このサッカーでは進歩はないという基本的なスタンスが感じられました。

 そこからどう進んでいくのかというのが、本来ならこの4年間であるべきだったはずです。実際、それを目指していた時期もあったとは思うけど、最終的には同じようなところに戻ってしまった。4年前のワールドカップの経験はどう生かされたのか。個々の選手は成長したはずなのに何をやっているのか。「結局、これですか」という印象は否めません。

杉山 続投の記者会見の際、森保監督の隣に座っていた当時の反町康治技術委員長は「次の4年間は攻撃的にいくようにお願いした」と言っていました。あれはいったい何だったのか。アジアカップまでは4バックをやっていたのがだんだん3バックばかりになっていき、そのうちに反町氏も退任して、全然違う方向に向かい始めた。

 あの約束はどうなったのかも問題だけど、それについて誰も何も言わないことが、より問題だと思います。堂安や久保建英といった4年前からいる選手は、ブラジル戦をどう思ったか。彼らには思うところがあるはずだけど、選ばれる側だから何も言えないのでしょう。でも、表情を見たら何となくわかります。あのサッカーはやっていても面白くないんだから。

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