【ワールドカップ】サッカー日本代表の戦いをどう評価すべきか 異変はスウェーデン戦で起きていた (2ページ目)
【好調に見えた初戦、第2戦だが...】
杉山 最後の最後で同点に追いついたのはよかったし、昔の日本だったら追いつくことはできなかったのかもしれないけど、そうなった理由は他にもいくつかあります。まずオランダは2-1にしたあと、5バックに変更。その間隙を日本がついたという面もあって、オランダはいい選手はいるけど、昔ほど格好よくなくなったなというのがあります。それと今回のワールドカップは大会期間が長くなったから、強豪と言われるチームは最初から全力でこなかった印象です。対戦相手の日本は昔より強くなったかもしれないけど、少しラクをして勝ちたい相手だと思っても不思議ではない。ところが試合が始まると日本の動きの俊敏さに面食らってああいう試合になったのではないか。
浅田 ただ、初戦の引き分けという結果で、前回大会からの流れは維持しているという雰囲気はありました。続くチュニジア戦は、単純に実力差があったし、相手の準備の問題か、伝えられているようにチームとしてのまとまりを欠く状態にあったからなのか、4-0という大差がついても不思議ではない展開でした。日本代表が強くなっているという文脈で言えば、ああいう試合で着実にゴールをして勝てるというのは、これも強さを証明した試合ということになります。
杉山 上からパスコースを見るとそのチームのレベルがわかります。いいチームはピッチ上に三角形がたくさんできていて、選択肢も多いのですが、チュニジアは三角形ができておらず、線でしか結ばれていないから、最初からパスコースが読めた。そこにプレスをかければ簡単にボールを奪うことができました。技術の問題と言うよりはそれ以前の問題だったと思います。
浅田 ただ、僕の印象としては、結構パスをつながれるシーンが意外にあったように思います。日本の選手が遅れて行ってつながれて、遅れて行ってつながれて......というのがあって、スコアは4-0でも、これで大丈夫なのかと、ちょっと引っかかるところがあった。その後の試合を見ると、その不安は的外れでもなかったのかな、と。
杉山 それはチュニジアの選手の個人技のせいもあるでしょう。ひとりひとりがボールキープする力はあるのだから、いい監督のもとでちゃんとやれば、もっといい勝負ができたと思います。日本のほうが圧倒的に力があるというのはあの試合に限った話で、総合力はそこまで変わらないと思います。
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