サッカー日本代表のグループステージ3試合を福田正博がシミュレーション ラッキーボーイになると期待する選手は? (3ページ目)
【ラッキーボーイの出現を待ち望む】
日本がベスト8以上の成績を残すためには、左シャドーのポジションがポイントだ。
W杯予選を通じて不動だった南野拓実がケガで長期離脱となり、その穴を埋めるパフォーマンスを3月のイングランド戦で見せた三笘薫も故障。日本にとって大打撃なのは間違いないが、対戦相手や対峙する選手の特徴に応じて、起用選手を変えればいいだけだ。
前田大然なら、前線からのチェイスやスペースに出たボールへのスピードでは三笘以上のプレーがある。他の選手も同様だ。鈴木唯人には鈴木唯人の、中村敬斗には中村敬斗の、伊東純也には伊東純也の、それぞれの持ち味がある。左シャドーで起用される選手には、しっかりと自分の持ち味を発揮してもらいたい。
最後にひとつ、シンデレラボーイやラッキーボーイ的な活躍をする選手を待ち望んでいる。過去のW杯で躍進した国にはそうした選手がいたが、日本にも出現したら、まだW杯で見たことのない景色にたどり着く確率が高まるはずだ。
そうした存在になれる選手として21歳の塩貝健人に注目している。塩貝は瞬間的なスプリント力とアグレッシブさを武器にするストライカーだ。今季はシーズン途中にオランダのNECからドイツのヴォルフスブルクに移籍し、試合途中からピッチに送り出されて活躍してきた。オフ・ザ・ボールの動きに優れているから、ゴールに絡む動きができるのだが、なにより塩貝からは「ゴールを決める」という強い意志が感じられるのだ。
ゴールを決めるために何が必要か、どんな動きをして、どこにポジションを取るべきか。そこをしっかり考えているのだろう。だからこそ、途中からピッチに立っても自分の仕事を理解し、アグレッシブにゴールを決めるために動ける。彼の推進力やゴール前での嗅覚がチームに勢いをもたらし、日本を未踏の地に導いてくれることを期待している。
いずれにしろ日本代表26人全員がコンディションを合わせ、与えられた役割をまっとうできれば、ベスト8以上の成績を出せる。そう強く信じている。
著者プロフィール

福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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