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サッカー日本代表のワールドカップに臨む26人 福田正博が各ポジションの起用法を展望 (2ページ目)

  • text by Ichiro Tsugane

【層が厚くなったDF陣を多めに選考】

 DF陣は厚みのある選考となった。谷口彰悟、渡辺剛、伊藤洋輝、冨安健洋、板倉滉、瀬古歩夢、鈴木淳之介、菅原由勢、長友佑都が名を連ねた。

 DFラインはこの1年でクオリティーがすごく上がり、選手層も厚くなった。冨安や板倉の故障があったため、主力が欠けたらチーム力もガタ落ちというケースは十分にありえた。しかし、他の選手たちが巡ってきた出番をしっかりモノにして成長した。だからこそ森保監督は三笘や南野を招集できないとなった時に、まず「いい守備」のところを意識して、DFの顔ぶれを厚くしたのだと思う。

 そのDFで大きなトピックは、冨安の復帰だ。遠藤と同じく、代表チームのメディカル担当などがコンディションに関して「大丈夫」と判断したわけだ。現状では90分間をフルに戦い抜くのはまだ難しいかもしれないが、一時は現役引退もあるのではないかと心配される状態だったことを思うと、この復活には胸が熱くなる。前回大会同様に試合終盤のクローザー的な役割を担うのではないか。冨安が控えているという安心感は、チームにとっては大きなものになるはずだ。

 もうひとつは、5大会連続のW杯となる長友だ。彼はピッチ外でのチームへの貢献度がクローズアップされがちだが、大前提として選手としてやれるという点を忘れてはいけない。もちろん、90分間を誰よりも走りつづけて、試合後もケロッとしていた全盛期に比べれば衰えはある。だが、いまでも短い時間なら、左でも右でも計算が立つ。しかも、ピッチでは誰よりもチームを鼓舞できる。指揮する側からしたら頼りになる存在なのだ。

 3バック真ん中には谷口を置くだろう。谷口は統率する力がずば抜けているだけに、DFラインが安定するはずだ。右CBには板倉と渡辺がいて、DF陣で唯一左利きの伊藤を左CBで起用すると見ている。瀬古は右でも左でもボランチでも使えるユーティリティーさでチームに貢献できる。

 鈴木淳、菅原、長友はウイングバックに守備の比重を大きくする場合や、試合展開で4バックにする場合にサイドバックをつとめることも想定される。いずれにしろ、与えられた役割をまっとうする職人が揃った印象が強い。

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