サッカー日本代表にもブライトンにも大打撃 三笘薫は心身ともにコンディションを上げていた (4ページ目)
前出のセルハースト・パークでの会話で、筆者は「初のベスト8入りは現実味があると思っている」と答えた。もしもその翌々日に三笘のハムストリングが悲鳴を上げたアメックス・スタジアムで同じ質問を受けていたとしたら......。
だが、ここで周囲が弱気になってはいけない。負傷を負った本人の心傷は想像することもはばかられるが、ケガを含む運、不運も、何が起こるかわからない勝負の世界の一部。事実、日本がワールドカップ初戦でぶつかるオランダでも、ロナルド・クーマン代表監督のもと、ウイングで重要度が高まっていたシャビ・シモンズ(トッテナム)が、三笘の2週間前に膝を痛めて出場不可能となっている。奇しくも同じウルヴズ戦での不運だった。
そして、三笘の出場の有無にかかわらず、日本にとって8大会連続となる今夏の北中米大会が、チームとしての「進化」と「真価」を示すべきワールドカップであることにも変わりはないのだ。
著者プロフィール
山中忍 (やまなかしのぶ)
青山学院大学卒。1993年に渡欧し、西ロンドンが人生で最も長い定住の地に。イングランドのサッカー界を舞台に執筆・翻訳・通訳に勤しむ。著書に『勝ち続ける男 モウリーニョ』、訳書に『夢と失望のスリー・ライオンズ』、『バルサ・コンプレックス』(ソルメディア)など。英国「スポーツ記者協会」及び「フットボールライター協会」会員。
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