サッカー日本代表にもブライトンにも大打撃 三笘薫は心身ともにコンディションを上げていた (2ページ目)
【「練習では入らないんですけど......」】
当人も、「可能性がある限りチャレンジしないと」と、CL出場枠争いへの意気込みを語っていた。これは、前回のホームゲームにあたる4月21日のチェルシー戦(3-0)後のことである。「今日のような試合ができれば、自信を持ってできれば全然、勝つ確率は高い」と言っていた三笘自身、調子と自信が上向いていると理解できる一戦だった。
最たる例が、ボックス内でのリフティングからボレーを放った後半17分のシュートシーン。拾ったクリアボールを浮かせて敵をかわすと、落ちてきたボールをティーアップして右足で合わせた。ボールは惜しくも枠を外れたが、ドリブルだけではなく、タッチのうまさでも知られる名手が魅せた一場面だった。
三笘は、右足ボレーで先制点のきっかけも作っていた。相手GKロベルト・サンチェスに反応鋭く弾き出されてしまったものの、逆サイドからのクロスを予期してするすると自らのニアポストへと動き、正確に捉えていた。
その3日前の、利き足ではない左足でボレーを叩き込んだトッテナム戦(2-2)でのゴールに質問が及ぶと、「練習では入らないんですけど、試合で入った感じです」と言って日本人記者たちを笑わせてくれたあたりも、心身両面での復調ぶりを思わせた。
その左足ボレーを、「何度観ても飽きない。月間最優秀は当然よね」と言っていたのは、いつも、記者席のあるスタンド上階への通用口にいる女性スタッフだった。ウルヴズ戦の試合前のお喋りだったのだが、三笘の一撃は、BBCテレビ『マッチ・オブ・ザ・デー』で4月のベストゴールに選ばれていた。
「今日も楽しみ!」と微笑む彼女に、「また後ほど」と言って席に着くと、三笘は、前半早々から期待を裏切らないプレーを見せてくれた。ドリブルで中央を上がり、ボディチェックを受けてバランスを崩しながらも、オーバーラップした左ウイングバック、マキシム・デ・カイペルに優しいパスを送って先制アシストにつなげている。そのあとも、完璧なファーストタッチにはホームの観衆から拍手や感嘆の声が起こり、ボックス内で素早くシュートに持ち込んだり、クリアボールからミドルを狙うなど、自らも積極的に狙っていた。
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