サッカー日本代表にもブライトンにも大打撃 三笘薫は心身ともにコンディションを上げていた (3ページ目)
【他国への「圧」はワールドクラス級】
しかし、残酷にも負傷交代という結末が待ち受けていた。
約1カ月後にワールドカップを戦い始める日本代表にとっては、より大きな打撃だろう。スーパーサブ的な活躍でインパクトを残した前回大会から4年、今夏の三笘にはエース級の活躍が期待されていた。
森保ジャパンはいい意味で"替えが利く"、ハイレベルな戦力が揃うチームに仕上がってきた感がある。ただし、三笘はその唯一の例外に最も近い存在である。戦術が浸透し、組織として円滑に機能するチームではあるが、優勝の大目標を掲げてワールドカップ決勝トーナメントを勝ち上がる過程では、独力で違いを生める「個」の威力が必要になる時が訪れると思われる。
英国のラジオ『トークスポーツ』のイアン・エイブラハムズ実況担当から、「正直、日本はどこまで行けると思う?」と訊かれたのは、5月7日のセルハースト・パークでのこと。クリスタル・パレスが、カンファレンスリーグ決勝進出を決める試合前だったのだが、"ムース"の愛称で知られる彼の口からは、「ミトマやカマダがいるのはわかっているけど」と、当日のスタメンに名を連ねていた鎌田大地よりも先に、三笘の名が挙がった。
純プレミア級の評価を得ている日本人フットボーラーのなかでも、3月末のウェンブリー・スタジアムで、テストマッチとはいえ、イングランドから勝敗を分ける1点を奪ったことにより、三笘の印象はより強烈になっているのだろう。
ウェンブリーでの代表戦後に話をしたヘンリー・ウィンター記者も「とにかくミトマは気に入っている」と言い、総じて出来のよかった日本勢のなかでも、3-4-2-1システムのシャドー役で先発した、ブライトンの左ウインガーを別格視していた。イングランドでバロンドールの投票権を持つ重鎮記者のお眼鏡にも適う三笘が、ワールドカップに出場する他国に与える「圧」は、ワールドクラス級とさえ言えるのではないか。大舞台での本領発揮に向け、コンディションも整ってきたはずだった。
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