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【サッカー日本代表】セルジオ越後「スウェーデンは嫌な相手」「ベスト32の壁が大変」「現実的な目標はベスト8」 (2ページ目)

  • 渡辺達也●構成 text by Tatsuya Watanabe

【ベスト32の相手は強敵しかいない】

 そして、問題は決勝トーナメント1回戦(ベスト32)だ。グループリーグを1位か2位で通過すれば、おそらく相手はブラジル、モロッコのいずれか。また、出場国が32から48に増えた今大会は、グループ3位でも決勝トーナメント進出の可能性があるけど、その場合は他グループの1位のチームとの対戦になる。つまり、強敵しかいない(苦笑)。

 モロッコは前回のカタールワールドカップのベスト4。今年に入ってからも、アフリカネーションズカップで優勝している(*決勝で対戦したセネガルが没収試合となり優勝取り消し、モロッコの3-0という扱いに)。何試合か見たけど、いい選手が揃っていて、勢いがある。はっきり言って、ブラジルよりも手強いと思う。

 そのブラジルも弱体化したとはいえ、日本に2連敗することは王国のプライドが許さないよ。そこをなんとか勝っても、まだベスト16だからね。ワールドカップを勝ち上がることの難しさがよくわかる。

 森保一監督や選手たちは「優勝」と言い続け、それに乗っかり、煽るメディアも多いけど、ベスト16どころかベスト32で終わる可能性もある。僕としては、これまで破れなかったベスト16の壁をクリアしてくれれば大満足だよ。

 昨年10月のブラジル戦(○3-2)の後、インタビューで「ワールドカップ優勝を約束できますか?」と聞かれた上田綺世(フェイエノールト)が「約束はできません」「チャレンジします」と答えていたけど、それが選手の本音だろう。

 南米とヨーロッパの国以外でワールドカップに優勝した国はないし、まだ8カ国(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、ドイツ、イタリア、フランス、イングランド、スペイン)しかない。その壁は簡単に破れないよ。現実的な目標はベスト8だ。

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著者プロフィール

  • セルジオ越後

    セルジオ越後 (せるじお・えちご)

    サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】

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