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サッカー日本代表がワールドカップで躍進するために不可欠な「定説」 スコットランド戦で見え始めたその兆し (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

 結果的に相手にカットされたり、味方がパスを受け損なったりして、得点につながることはなかったが、これを単なるミスパスや無理なパスと判断してしまってはもったいない。狙いのある一撃必殺のパスは非常に重要であり、停滞した展開を活性化させる可能性を秘めたプレーとして評価されるべきだ。

 また、2シャドーの一角でプレーした鈴木唯は、スピード、キレ、力強さを兼ね備えたドリブルで、再三チームの攻撃に推進力をもたらしていた。

 特に前半、鋭く相手ゴールに迫る日本の攻撃は、そのほとんどが鈴木唯が絡むことによって生まれている。

 鈴木唯は、所属クラブ(当時はブレンビー/デンマーク)の事情でパリ五輪には出場できなかったが、本来なら背番号10を託され、攻撃の中心を担っていたはずの選手である。そのポテンシャルを考えれば、ここに至るまでには少々時間がかかったが、ついにパリ五輪世代の"真打ち登場"というわけだ。

 ケガで南野拓実の復帰が微妙な状況にある現在、2列目の得点力を保つためには、なお一層、鈴木唯の必要性が高まっている。

代表デビュー戦で自らの存在を大いにアピールした塩貝健人 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA代表デビュー戦で自らの存在を大いにアピールした塩貝健人 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIAこの記事に関連する写真を見る そしてもうひとり、いわば"二階級特進"でワールドカップメンバー入りへ名乗りを上げたのが、塩貝健人である。

 2005年3月生まれの塩貝は、パリ五輪世代どころか、もうひとつ下のロス五輪世代。冒頭に記したワールドカップと五輪との関連性で言えば、次回2030年スペイン・ポルトガル・モロッコ大会での活躍が期待される存在ということになる。

 だがしかし、日本代表初招集にして代表デビュー戦となったスコットランド戦では、およそ2カ月半後に迫ったワールドカップにも、十分間に合いそうなパフォーマンスを見せている。

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