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サッカー日本代表にとってワールドカップで初めての経験 「強者」に変化した立ち位置に対応する力はあるか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

連載第69回
杉山茂樹の「看過できない」

 2026年北中米ワールドカップの抽選会が迫ってきた。サッカーは「運が3割を占めるスポーツ」と言われるが、それはあくまでも1試合に限った話だ。ワールドカップという大会で好成績を収めるには、それとはまた別種の運が必要になる。組み合わせに恵まれるか否かだ。前回の2022年大会では、抽選会が終わった瞬間、日本は運のなさを嘆いたものだ。ドイツとスペインと同組でグループリーグを戦うことになったからである。

 コロンビア、セネガル、ポーランドと同じ組になった2018年大会も大変だった。2014年大会(コートジボワール、ギリシャ、コロンビア)、2010年(カメルーン、オランダ、デンマーク)、2006年(オーストラリア、クロアチア、ブラジル)、2002年(ベルギー、ロシア、チュニジア)、1998年(アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカ)と、日本が出場した過去を振り返れば、開催国の特権で第1ポットとして抽選に臨んだ2002年日韓共催ワールドカップでさえ、グループリーグ突破に向けて楽観的になれなかった。

ワシントンで行なわれる抽選会。森保一日本代表監督のクジ運は? photo by Kazuhito Yamada/Kaz Photographyワシントンで行なわれる抽選会。森保一日本代表監督のクジ運は? photo by Kazuhito Yamada/Kaz Photography 過去7大会を、あえて筆者が楽観的になれた順に並べれば、2002年日韓共催ワールドカップ>2014年ブラジルワールドカップ>2006年ドイツワールドカップ>2010年南アフリカワールドカップ>1998年フランスワールドカップ>2018年ロシアワールドカップ>2022年カタールワールドカップ――となる。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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