サッカー日本代表ワールドカップメンバー入りは三笘薫や守田英正も危ない!? 福田正博が考察するチームの新陳代謝 (3ページ目)
【来年3月の強化試合のメンバーに注目】
日本代表が次に活動できる機会は、来年3月の強化試合になる。その次は6月の大会直前の合宿や強化試合で、ここは最終確認の場だ。そうなると3月の強化試合は、W杯でのメンバー入りが濃厚な選手たちが招集されるはずだ。
例外があるとすれば、GKの鈴木彩艶だろう。11月の日本代表活動直前のセリエAで左手を骨折した。すでに手術を終えているが3月には間に合わない可能性もある。それでも故障箇所が手だったことは幸いで、ボールを使ったトレーニングなどはできないが走ったりはできるだろう。この離脱期間中に鈴木彩艶がフィジカル面でどこまでパワーアップして戻ってくるかは楽しみでもある。
そのほかに、3月時点でコンディション的には難しくても、本番までに計算が立つ選手であればメンバー入りという選手は、三笘くらいかもしれない。ポジション的にほかの選手とかかわらずに独力で打開するケースが多く、本番直前で戻ってきてもやれてしまうからだ。ただ、そのためにはやはり故障を治し、コンディションとパフォーマンスが本番までに上がることが見込めないと厳しいだろう。
W杯代表メンバーに入れるのは26人で、そのうちGKは3人。フィールドプレイヤーは各ポジションでふたりずつ選べば、残る枠は3人だ。もちろん、実際には全ポジション同数ではなく、厚みを持たせるポジションと、ユーティリティーな選手を入れて対応するポジションは出てくるとはいえ、計算ができない選手を選べるほど余地があるわけではない。
日本は2024年頭のアジアカップで敗れたことからの反発で現在の強さを手にした。来年3月の強化試合は、FIFAランキング上位の超強豪と対戦してガツンとやられて、気を引き締め直して本番に向かう流れになればいいと個人的には思っている。
いずれにせよ、どんなメンバー構成でW杯本番へのカウントダウンを切るのか注目していきたい。
著者プロフィール

福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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