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サッカー日本代表「GK枠」争い激化 鹿島・早川友基が2試合で見せた安定感 (2ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

【鹿島は4バック、代表は3バック】

 豊田スタジアムから国立競技場へ舞台を移したボリビア戦は、「この前の試合よりも、落ち着いてゲームに入れた」と振り返る。1-0の時間が長く続くなかで、ミスなくプレーしていった。シュートの軌道を最後まで見極め、ゴール前へ入ってきたクロスも球筋をしっかりと追いかけて対応していた。ひと言でまとめれば、安定感があった。

 ビルドアップも冷静だった。ボリビアが前からプレスをかけてきたことで、早川にボールが下がってくるシーンが少なくなかった。自身にプレスが迫ることもあったが、味方選手の立ち位置と相手の狙いを見定めながらパスの供給先をチョイスしていった。

 3バックの谷口彰悟、板倉滉、瀬古歩夢にボールを配るだけでなく、左シャドーからうまく落ちてくる南野拓実の動きを生かした。ボリビアが南野へのパスコースを消してきたら、右サイドからの前進を促した。

 最前線の小川航基へ蹴ることで、相手のプレスを置き去りにすることも意図した。スコアや時間帯を考えながらボールを配り、3-0の勝利へつなげていったのである。

 所属する鹿島アントラーズは、4バックで一貫している。それに対して日本代表は、3バックを主戦術としている。システムだけでなく、セットプレーの守り方なども同じではない。コンビを組むDFが変われば、お互いがカバーするエリアも変わってくる。

 そうした違いが、早川の成長意欲を刺激する。

「自チームとここのサッカーは、かなり異なるところもある。両方できるようになれば、選手としても成長できるというのは感じています」

 日本代表で正GKに君臨してきた鈴木は、今月9日のセリエAで左手を骨折し、少なくとも3カ月は戦線離脱する見込みだ。来年6月の北中米ワールドカップには間に合うはずだが、完全復帰までのプロセスを慎重に追跡していく必要がある。

 鈴木を追いかける第2、第3の立場を巡る争いは、最後まで競争が繰り広げられそうだ。

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