サッカー日本代表が大勝したインドネシア戦 際立ったデータを残した新戦力がいる (2ページ目)
【くさびのパスもクロスも多く記録】
各スタッツも、試合結果を反映したものになった。
日本のボール支配率は70.9%(AFC公式記録、以下同)。とりわけ前半の立ち上がり15分では83.6%をマークした。シュート数も1試合トータルで22本を記録し、そのうち10本が枠内シュート。パス関連のスタッツを見ても、日本は1試合で645本を数え、成功率も90.4%(敵陣でのパス成功率も85.2%)と、極めて高い数値をたたき出している。
また、日本がこの試合で打ち込んだ敵陣でのくさびのパスは、前後半合わせて21本を記録。前半終了間際に3失点目を許したインドネシアの集中力が切れてしまったことも影響し、前半の8本から後半は13本に増加させている。クロスボールの供給についても前半に8本、後半が10本と、トータル18本を記録した。
これらのスタッツだけを見ても、日本が一方的に攻めた試合だったことがわかるが、そのなかで際立っていたのが、1トップを務めた町野のポストプレーだ。日本が記録した敵陣でのくさびのパス21本のうち、町野が受け手となったのは10本。ミドルゾーンで受けた縦パスも含めると、13本もあった。
この試合における町野は、後半に入って58分にゴールを記録したほか、19分の久保建英のゴールと55分の森下龍矢のゴールをアシストし、1ゴール2アシストの大活躍。それら数字以外の部分でも、ポストプレーヤーとして前線で起点になるなど重要な任務を遂行していた。
相手のレベルが上がったなかで、町野がどこまで同じクオリティーのプレーができるかは今後の試合で再確認する必要はあるだろうが、ポストプレーも担える1トップとして、上田綺世とのポジション争いにも注目が集まりそうだ。
その他、この試合では佐野(海)、森下、三戸舜介ら新しい戦力が高いパフォーマンスを披露し、途中出場の細谷真大もゴールを記録。相手の守備の問題はあったにしても、それぞれの選手たちが今後に向けた収穫を手にしたと言える。
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