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サッカー日本代表で存在感増す久保建英 だがワールドカップ本大会でもこの「タスク」は相応しいのか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 久保は監督や遠藤に気を遣いながら語っていたが、本人がこれから始まる現実を一番理解していた。

 さらに、ポジションについても議論の余地がある。

 久保がトップ下で自由にプレーしたのは悪いことではないが、世界のトップレベル(たとえばFIFAランキング10位以内)とは違う攻防になる。率直に言って、この日は相手が弱すぎた。欧州や南米の強豪の守りを崩すのは簡単ではないし、もっと押し込まれることでピンチの回数も増える。インドネシア戦で日本のウィングバックは得点にも絡んで健闘したが、三戸舜介はラミン・ヤマルには手も足も出ないだろうし、森下龍矢もヌーノ・ゴメスには立ち往生するはずだ。

 やはり、久保や三笘薫や中村敬斗がサイドをスタートポジションに仕掛けて崩し、サイドバックにフォローさせながら、自由に動くほうが合理的だろう。久保は連係力の高さでチームを優位にできるだけでなく、サイドから単騎で崩せるだけに、スペインのヤマル、アルゼンチンのリオネル・メッシのようなポジションのほうがベターのはずだ。

「代表は強くなっていると思います。でもアジア最終予選に勝ったからといって、世界との差が縮まったかはわからない。それはここからの(アメリカ遠征などがある)9、10、11月シリーズで、口だけでなく内容で示せたらって思います」

 久保の言葉である。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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