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【サッカー日本代表】森保監督の鼻を明かすのは誰だ W杯の成績に直結するパリ世代の台頭

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki

 これまで続いてきた森保一監督の"ベストメンバー主義"を考えれば、異例の若返りと言っていいだろう。

 6月のワールドカップ最終予選に臨む日本代表メンバーの多くに、"パリ世代"の選手が選ばれた。

藤田譲瑠チマらパリ世代の活躍が期待される日本代表 photo by Getty Images藤田譲瑠チマらパリ世代の活躍が期待される日本代表 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る パリ世代とは、パリ五輪出場の年齢資格を満たす選手、すなわち2001年以降生まれの選手たちである。今回日本代表に選ばれた27人のうち、過半数の14人もがこれに該当する。

 そこには、すでにチームの主軸となっている鈴木彩艶と久保建英も含まれているが、彼らふたりを除いても12人。これまでパリ世代の登用が遅々として進まなかったことを思えば、突然の急増である。

 そのなかのひとり、佐藤龍之介は2006年生まれの18歳だから、パリ世代どころか、次回ロサンゼルス五輪に出場できる"ロス世代"になるのだが、細かな世代分けはともかく、若手の選出が相次いだことは間違いない。

 佐藤を含めた、うち7人はA代表初招集。国内外を問わず、所属クラブでのパフォーマンスが評価されての吉報となった。

 過去のワールドカップを振り返ると、日本代表が好成績(グループリーグ突破)を残すためには、直近の五輪に出場した世代の台頭が欠かせないことは、データが証明している。

 2002年大会では、2000年シドニー五輪に出場した稲本潤一、明神智和ら、2010年大会では2008年北京五輪に出場した本田圭佑、長友佑都ら、2022年大会では2021年東京五輪に出場した三笘薫、堂安律ら、といった具合だ。

 それにならえば、パリ世代の台頭が、来年のワールドカップでの成績に直結すると言っても大げさではない。

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