U-20日本代表・市原吏音が気になる選手はバルサの18歳 「めちゃくちゃ身体的に強いわけでもないけれど...」 (3ページ目)
【今は海外よりも日本代表でやりたい】
Jリーグを戦う日常に、PK戦のシチュエーションは訪れない。ただ、イラン戦の前に、市原はPK戦を経験している。昨年12月に開催された南雄太さんの引退試合だ。笑みがこぼれる。
「三浦知良さんをはじめ、錚々たる方々の前でしたから。あっちのほうが断然プレッシャーはありましたよ」
U20アジアカップは、中2日のスケジュールが基本だった。9月にチリで開催されるU-20ワールドカップも、同じくらいにタイトな日程が組まれる。市原は「それなんです」と、声のトーンを上げた。
「国内だと中2日はなかなかないけど、代表に行ったら絶対にあるんですよ。その中2日でのパフォーマンスを、もっともっと上げなきゃいけない。高いレベルで安定させたい。
CBとしては失点しないことにこだわっていきたいし、判断の精度を上げることも課題です。ある程度は足もとに自信があるんですけど、ちょっとやりすぎてしまうところがあるので」
9月の開催地チリでピッチに立てば、自身初の世界大会出場となる。
「同世代の世界の選手たちとの真剣勝負って、そうそうあるものじゃない。楽しみですし、すごく大事だなと。U-20日本代表のスタッフからは『U-20ワールドカップが終わったら、日本代表へ飛び込んでいけ』ってずっと言われています。その前から入れるようにがんばれ、とも」
2026年の北中米ワールドカップへの競争に食い込んでいくために。世代の最年長として挑む2028年のロサンゼルス五輪でピッチに立つために──。クラブレベルでのステップアップは欠かせない。
「日本代表に選ばれるには、海外でやらなきゃいけない。小さい頃はバルサが大好きで、カンプ・ノウのピッチに立ちたい気持ちはありますけど、どこのリーグでやりたいっていうこだわりはないですね。それよりも、日本代表でやりたい気持ちのほうが強いです」
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