U-20アジアカップ優勝に向け、サウサンプトン入り内定の高岡伶颯は「点は取れるだけ取っちゃおうと思います」 (2ページ目)
【先輩・菅原由勢から「がんばれ」】
── この数カ月の多忙ぶりを、どう捉えていますか?
「まあ、どうですかね......贅沢なことだと思っています。これが当たり前だと思わないように。ここに来るまでに支えてくれた方々や、サポートしてくれている方々にしっかりと感謝して、(U-20)日本代表としてもしっかりと自覚を持って。そして、それを真に受けすぎず、自分らしいプレーでチームに貢献したい」
── 真に受けない、とはどういう意味ですか?
「いろんな声があると思うんですけど、それを真に受けすぎず、ですね」
── 持ち上げられても、という意味?
「そうですね。平常心で。しっかりチームが勝つことだけを考えていきたいです」
このSNS時代である。さまざまな角度から、高騰気味な評価も当然、本人の耳に、目に入る。周囲の声を気に病んでパフォーマンスを落とす選手も少なくない昨今だが、それに対して「真に受けない」のが高岡伶颯17歳のスタンスだ。
U-20代表合宿に参加するまでの約1カ月間は、サウサンプトンで所属選手たちとトレーニングを行ない、一緒に汗を流した。トップチームの菅原由勢からは「がんばれ」と声をかけられたそうだ。練習で得たものは大きかったと語る。
「コンタクトの強い選手とか、いろんな特徴のある選手がいるので、ここ(U-20代表合宿)に来る前に刺激を受けてよかった。(U-20アジアカップは)相手が外国人で、場所も中国なので、実戦練習をやってきたという感じです」
アジアカップのための実戦練習がプレミアリーグのクラブとは、隔世の感を覚えてしまう。それはともかくとして、まだ代表活動を優先させてもらえる立場でもあり、サウサンプトンでの本格的な勝負はシーズンが始まる夏以降ということがうかがえる。
U-20アジアカップの初戦は2月14日、中国・深圳(しんせん)でタイ代表と対戦する。今大会でベスト4に食い込めば、9月にチリで開催されるU-20ワールドカップ本大会への出場権を得られる。
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