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U-20アジアカップ優勝に向け、サウサンプトン入り内定の高岡伶颯は「点は取れるだけ取っちゃおうと思います」 (3ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【U-17ワールドカップの活躍を再び】

 アンダー世代にとって、U-20アジアカップの存在は大きい。ただ、大会に向けて抱負を聞くと、なかなかイメージが沸かない、と正直な言葉が返ってきた。

「イメージはないですね。(2年前のU-20アジアカップでキャプテンだった)松木(玖生)さんのプレーとかは見てましたけど、戦って戦ってという感じでした。どの代も(優勝するのは)難しいと思うんですけど、歴史を塗り替えるためにも、まずはU-20ワールドカップ出場に向かってがんばっていきたい。アジアのレベルは上がっているとも聞くけど、日本のレベルも上がっています。日本が一番強いと思います」

 あくまで狙うは優勝だ。

 2年前のU-17ワールドカップでは、3戦連続の計4ゴールを記録して世界を沸かせた。今大会の目標は「自分に制限をかけないこと」だという。

「目標の点数? ないです。目標を決めちゃうと、それが頭をよぎっちゃうので。まあ、取れるだけ取っちゃおうと思います。アジアを突き抜けないと、これから先もやっていけない。サウサンプトンに行く前の重要な時間にもしていきたいです」

 これから世界へと羽ばたこうとしている高岡伶颯が、まず目指すはアジアの頂点だ。

著者プロフィール

  • 了戒美子

    了戒美子 (りょうかい・よしこ)

    1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。

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