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サッカー日本代表をも揺さぶる欧州クラブ「出世レース」 遠藤航はリバプールを出るか (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 一方で、田中碧(リーズ)、三笘薫(ブライトン)、久保建英(レアル・ソシエダ)の3人は、近い将来、格を上げそうな選手と予想されるが、日本サッカーがより活性化するためには、昨シーズンの遠藤のような大躍進が不可欠になる。

 一昨季のシュツットガルトはブンデスリーガで降格争いをしていた。遠藤がそこから欧州のトップ10クラブ(リバプール)に移籍するや、プレミアリーグで主役としてプレーすることになると、誰が予想しただろうか。

 こうした"2階級特進"を果たすような選手が次々と登場するようになると、日本のサッカーは活気づく。増やしたいのは、欧州サッカーにそびえるピラミッドの7合目、8合目でプレーする選手だ。つまりCLの決勝トーンメントでプレーする選手である。

 この冬の移籍でチャンスを掴む日本人選手は現われないものか。市場が閉じるまで残り10日間。朗報に期待したいものである。

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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