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サッカー日本代表の中国戦大勝にもスペインの名指導者は警鐘 「細かいミスが気になった」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

【長谷部の入閣は喜ばしい】

「前半に関しては、細かいミスが気になった。たとえば、谷口彰浩は何でもないボールをクリアし損ねていた。強豪だったらつけ入られるだろう。高さ、強さに関しては、(アジアカップでの失敗もあって)準備していたようだが、世界のトップはフィジカルなどのインテンシティからテクニックまで違うし、攻め手も多く持っている。

 攻撃も先制後はややスローだった。終了間際の1点を決められなかったら、これほど楽な展開にならなかっただろう」

 エチャリはそう言って警鐘を鳴らした。大勝に隠された、わずかなミスこそ、次の敗因になるからだ。

「この日、ベストプレーヤーだったのは南野だろう。前半から、前線のライン間やラインの裏で躍動していた。あらゆる選手と連係を結び、センスが光った。プレーセンスに恵まれ、非常にいいボール奪取も見せている。

 後半、南野が試合を決めた。三笘からのパスを引き出し、鮮やかに3点目を記録。さらに町田浩樹が縦に入れたボールへの上田綺世の落としに反応し、南野はそのまま切り込んで4点目を決めた。最近の試合を振り返っても、存在感が増している。真価を見せる時だ。

 後半60分を過ぎると、両チームが選手交代に動く。これで試合はやや膠着することになったが、徐々に戦力差が表われた。76分には、途中出場の伊東純也が久保のパスを受け、ミドルを決めている。

 5-0になったことで、中国から完全に戦意が消えた。

 日本はさらに2点を追加したが、試合はすでに決していたと言えるだろう」

 エチャリはそう言って大勝を振り返りながら、こう締めくくっている。

「繰り返すが、新しいシステムが成熟しつつあるのは間違いない。それがこの結果につながった。日本人のテクニックや俊敏性やコンビネーションの高さを生かしたタクティクスであるのは事実だ。

 ただ、相手の力不足も否めない。ほとんど攻められていないだけに、プレッシャーも低かったまることは覚えておくべきだ。

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