サッカー日本代表の大勝劇を牽引 久保建英が語る周囲との連係「三笘選手だったら...」 (3ページ目)
コンビネーションを重ねることによって、久保は森保ジャパンで欠かせない存在になっている。伊東や堂安というポジション的なライバルとも共闘関係を作った。もっとも、そこに鎌田大地が入っても、あるいは左サイドが三笘から中村敬斗に代わっても、彼は違う形を作り出せるだろう。連係面の広がりこそ、久保の本質だからだ。
「代表は、みんなライバルだと思っています。でも、活躍しないと困りますし、活躍はうれしい。それが日本代表の強化につながるので。自分は、苦しい時にチーム救いたい」
最後に久保はそう言った。黒子に収まるつもりもない。その真価は、世界を舞台にした戦いで問われる。
9月10日、日本はオーストラリアを下したバーレーンと敵地で戦う。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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