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サッカー日本代表GK大迫敬介がライバルを語る「生まれ持った身体能力を言い訳にしたくない」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【ミックスルーツのGK選手の台頭について】

── 代表のポジション争いで言うと、鈴木彩艶選手(パルマ/イタリア)や、パリ五輪で活躍した小久保玲央ブライアン選手(シント・トロイデン/ベルギー)らがライバルとなってくると思いますが、最近はいわゆるミックスルーツの選手の台頭が目覚ましいです。とりわけ近年、ゴールキーパーは体躯や身体能力が評価のウェイトを大きく占めているように感じるのですが、大迫選手はその状況をどのように感じていますか。

「骨格だったり、生まれつき持った身体能力というものはあると思います。ただ、彼らはそれだけで評価されているとは思っていません。そのベースがあるうえで、技術や判断というものを努力して磨いていったと思います。僕自身も、彼らと比べて身体能力が劣っていることを言い訳にはしたくないので、彼ら以上の努力をしないといけない。

 経験値も海外でプレーする彼らと比べれば高くないかもしれないですけど、Jリーグでプレーしていてもトップに行けるということは自分自身の身体で証明できることなので、そこはこれからの自分の努力次第ですし、楽しみでしかないですね」

── 森保一監督からの期待を感じる部分はありますか?

「どうですかね。ただ、コンスタントに試合を見に来てくれていますし、代表にも呼んでもらっています。アジアカップで離脱して、一度は競争から抜けてしまったわけですけど、今年の自分のパフォーマンスを評価してくれて、また呼んでもらえたので、しっかりと見てもらえているんだなとは感じています。そういった評価にしっかりとプレーで応えていきたいですね」

── 6月のシリア戦でスタメン起用されたことが大きかったのでは?

「そうですね。広島の新スタジアムに助けられました(笑)。ただ、そこで与えられた時間のなかでトライできましたし、それが結果につながったことはよかったです」

── 今季からその新スタジアムでプレーしていますけど、自身のここまでのプレーを評価すると?

「まだまだ満足のいくパフォーマンスはできていないですけど、波がありながらも、少しずつチームの調子も、自分の調子も上向きつつあるので、ここからさらに上がって行けると思っています。やっぱりホームの雰囲気も今までにはないくらいに感じますし、スタジアムのおかげで勝てた試合もありました。本当に心強いホームだなと思っています」

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