パリ五輪でなでしこジャパンをメダルへ導くFWは誰? 昨夏のW杯得点王もメンバー入りへ猛アピール中

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko

 パリ五輪メンバー発表前、なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が最後の国際親善試合を行なった。スペインでの2連戦の相手は、オリンピック出場を決めているニュージーランド(FIFAランク28位)。

 なでしこジャパンは、選手たちの新たな組み合わせが盛り込まれたチャレンジ色強めの初戦を2-0、最も本大会寄りのメンバーが並んだ第2戦を4-1で勝利し、2連勝で遠征を終えた。

浜野まいかはニュージーランドとの第2戦で2ゴールを決めた photo by Hayakusa Noriko浜野まいかはニュージーランドとの第2戦で2ゴールを決めた photo by Hayakusa Norikoこの記事に関連する写真を見る DF陣、ボランチはおおよそ絞り込まれてきたが、最後のピースへのアピール合戦となったのが3トップを担う前線の選手たちだ。最終メンバーは18枠(昨夏の女子ワールドカップは23枠)。この限られた人数で、パリ五輪は17日間で最大6試合を戦い抜かなくてはならない。そうしたなか、攻撃陣には、複数ポジションを務めることができ、決定力があり、ビルドアップもできる...など、求められるものは多い。

 ボランチを除く攻撃陣に与えられるであろう5~6枠に、今回の遠征では7名が試された。安定的な活躍を見せた者、開眼した者、沼に陥ってしまった者、悩み抜いた先に可能性を見出した者......それぞれに異なる最終アピールだった。

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プロフィール

  • 早草紀子

    早草紀子 (はやくさ・のりこ)

    兵庫・神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。在学中のJリーグ元年からサッカーを撮りはじめ、1994年からフリーランスとしてサッカー専門誌などに寄稿。1996年からは日本女子サッカーリーグのオフィシャルカメラマンも担当。女子サッカー報道の先駆者として、黎明期のシーンを手弁当で支えた。2005年より大宮アルディージャのオフィシャルカメラマン。2021年から、WEリーグのオフィシャルサイトで選手インタビューの連載も担当。

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