チャンピオンズリーグ16強の出場選手数国別ランキング 1位スペインを猛追しているのは? (2ページ目)
【W杯でもイングランド躍進か】
他のクラブも似たようなもので、ピッチに立つイングランド人選手をプレミアリーグの舞台で見つけることは簡単ではなかった。プレミアは自国選手の占める割合が最も低いリーグで、彼らの主戦場は主にチャンピオンシップ(2部)だった。
代表チームもグループリーグで敗退した2014年ブラジルW杯あたりまで、パッとした成績を残せなかった。各クラブの下部組織でプレーする若年層の選手を見ても、可能性を感じる選手は多そうに見えなかった。
イングランドの変革が進んだのはここ10年だ。急速な右肩上がりを遂げた国と言っていい。この勢いを踏まえれば、2026年W杯の本命に推したくなる。もしイングランド人を多く含むプレミアのクラブがCLで優勝を飾ったとなると、それはさらに現実的なものになるだろう。CLの行方は、W杯の行方にも大きな影響を与えると考えられる。
今季のCL16強の内訳は、スペイン、イングランド、ドイツが3、フランス、オランダが2、イタリア、ベルギー、ポルトガルが1となる。
このなかに自国のクラブがあれば、その分、その国の選手は出場しやすい環境にあると言えるので、人数が増えるのは当然だ。ブラジル、アルゼンチンをはじめ、それ以外の国の選手よりハードルは低い。フェアとは言えないので、その点を加味した「自国以外のクラブで出場した選手の数」についても、後で触れることにする。
5位以降のランキングは以下となる。
5位ドイツ=32人(3/バイエルン、レバークーゼン、ドルトムント)
6位ブラジル=21人
7位ベルギー=18人(1/クラブ・ブルージュ)
8位アルゼンチン人=16人
9位ポルトガル人=15人(1/ベンフィカ)
10位イタリア人=13人(1/インテル)
このなかでまず目に留まるのはイタリアだ。13人という人数の少なさもさることながら、16強入りしたクラブがインテルのみだという点も寂しく感じる。リーグフェーズでボローニャが、プレーオフでユベントスとアタランタがそれぞれ敗退。W杯欧州予選を直前に控えたいま、国としての勢いのなさが目立つ。
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