検索

サッカー日本代表は何位? チャンピオンズリーグ16強出場選手数で見る国別ランキング

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 森保一日本代表監督は、1年3カ月後に迫った2026年W杯の目標を「ベスト8以上」に据えている。それが叶うか否かは、森保監督の采配と選手の力量のバランスが高次元で取れている必要がある。そんななか、これまで厳しい目も森保采配に向けられることが多かったが、果たして選手の力量はどうなのか。

 およそ100人に膨れ上がった欧州組。今季のチャンピオンズリーグで(CL)本大会の舞台に立った選手も、過去最多の11人を数えた。選手の力量の右肩上がりを示す、何よりの根拠と言いたくなるが、比較対象を日本の過去に求めても、ベスト8以上の可能性を推し量ることはできない。比較対象を求める先は、日本と同じようにベスト8以上を狙う、ライバルとなりそうな国々でなくてはならない。

 CLが決勝トーナメントを迎えたいま、タイムリーなのは、その16強に進出したクラブに所属し、今季ここまで実際にプレーした選手の国別の数を比較することではないかと考え、調べてみた(一覧は後述)。

 1位はスペインの44人、2位はイングランド43人......上位に強豪国の名前が並ぶなかで、日本は伊藤洋輝(バイエルン)、遠藤航(リバプール)、上田綺世(フェイエノールト)の3人となる。この数は世界ランクではどれほどになるか。

今季、リバプールでチャンピオンズリーグに初出場した遠藤航 Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA今季、リバプールでチャンピオンズリーグに初出場した遠藤航 Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA 23位タイだ。3人は日本(FIFAランキング15位、以下同)、デンマーク(21位)、韓国(23位)、エクアドル(24位)、ギリシャ(39位)、ナイジェリア(44位)の6チームが並ぶ。

 韓国はキム・ミンジェ(バイエルン)、イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン/PSG)、ファン・インボム(フェイエノールト)の3人だ。3人の出場時間を合計すれば1947分となる(出場時間にアディショナルタイムは含まず)。日本人3人の合計時間がわずか534分なので、その差は一目瞭然。ベスト8に進んだ人数を比べても1対2で日本は韓国に遅れを取る。

 だが、ウイリアム・パチョ(PSG)、ピエロ・インカピエ(レバークーゼン)、ジョエル・オルドニェス(クラブ・ブルージュ)のエクアドルは2885分で、日韓のはるか先を行く。

1 / 5

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

キーワード

このページのトップに戻る