快勝のドイツ戦をカタールW杯と比較 「変わらなかったデータ」に日本代表の課題が見えた (4ページ目)
【強豪相手に自陣で守る形で行けるか】
自陣で守る時間が長くなれば、当然、相手が強くなればなるほど失点のリスクが高まるからだ。
今回は不調ドイツの拙攻のおかげで失点を免れたが、これがW杯ベスト8以上の相手となれば、そう簡単にはいかないだろう。無失点で逃げきれるかどうかは怪しいと見るのが妥当だ。
そういう意味では、本気でW杯ベスト8以上を目指すなら、日本が前半に見せたような攻撃のエネルギーを失わないまま、守備におけるミスマッチを解消する術を見つけ出す必要がある。アウェーでドイツに勝利したという収穫とは別に、そこはまだ今後の課題として残されたままと言えるだろう。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
◆【画像・写真】日本代表ユニ姿がカワイイ!カタールW杯でバズったモデルSHONOさんフォトギャラリー
4 / 4