アンダー世代代表常連の三戸舜介が見据えるパリ五輪の先「海外行きたい欲がもう、バカみたいに...笑」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「いやぁ、ないですね。自分が試合に出ているから、ほかの選手より勝っている、とは思わないです。もちろん、J1で出ているほうが、J2で出ていた時よりは自信にはなっていますけど......今は今でぜんぜん満足していないというか。

 試合に出ているからには、もっと結果を出さないといけないし、自分も早く海外へ行かないといけないって思っています。海外を見れば自分の歳でバリバリやっている人なんてたくさんいるのに、J1で出ているから(自信になる)......とは思えないです」

── 今夏も含めて、海外移籍を決断するパリ世代の選手が増えてきました。三戸選手にとっても、いつ行くかはともかく、海外へ行くこと自体はマストですか。

「マストですね。年代別代表に選ばれた時、日本から海外へ行って試合をすると、その環境だったり相手のサッカーの特長だったりが(日本とは)まったく違うけど、海外でやっていればそれにも慣れてくる。

 やっぱり海外へ行って"海外慣れ"していたほうが、A代表に呼ばれた時にいいプレーが出せるんじゃないかな、と。タイミングや運もあると思うので難しいですけど、早く行きたい、早く行かないと......っていう気持ちはあります」

── すでに海外移籍した同世代の選手を見て、変化を感じることもありますか。

「この間の(イングランドとオーストリアへの)遠征で思ったのは、小田裕太郎(ハーツ/スコットランド)くん。ヴィッセル神戸にいた頃とはぜんぜん違うというか、言い方は悪いかもしれないですけど、『こんなにいい選手だったっけ?』みたいな。そういうのを見ると、やっぱり海外って違うのかなって思ったりしますね」

── 海外でプレーしたいというのは、小さい頃から考えていたことですか。

「いや、小さい頃はまったくなかったですね。その前に、プロになれるかどうかもわからなかったので」

── プロになってみて、必要なステップアップとして考えるようになった、と。

「そうですね。自分のステップアップのためにというか、最終的な目標達成のためには海外へ行く必要があるんだなって思っています」

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