三笘薫は「存在そのものが脅威」ポイントは左サイドの位置取り 「背番号7」はジョーカーからエースになった (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

【激動だった三笘薫の2022-23】

 欧州組にとって、このペルー戦が今季の戦いの締めくくりとなった。振り返れば三笘の2022-23シーズンは、実に濃密なものだった。

 8月のプレミアデビューを皮切りに、11月のワールドカップでは日本を救う活躍を見せた一方で、PKを外す屈辱も味わった。その悔しさをバネに臨んだ再開後のプレミアリーグでは、名立たるDFたちを翻弄し、ゴール・アシストを量産。世界最高峰のリーグにおいても屈指のウインガーに成長を遂げた。そして日本代表でも、揺るぎない地位を確立しつつある。

 加速度的に進化を続ける三笘は、この2022-23シーズンを経て、果たしてどこまでたどり着くのか。その未来の姿は、我々の想像をはるかに超えるものとなるかもしれない。

プロフィール

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

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