清水エスパルスから突如ブラジルに渡った松岡大起は今「いろんな面でタフになる。調整の仕方は日本とは違う」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by ©JFA/PR

 だからこそ、途中出場ながら「(2-0から)自分自身も3点目を奪えるチャンスがあった」というイングランド戦を振り返り、「いい形でボールを奪って、GKと1対1っていうシチュエーションがあったんですけど(決められず)、そこはまだまだだなって思います」と反省の弁を口にした。

 そんなU-22代表での活動で得た収穫と課題も踏まえ、松岡は「与えられた時間でどれだけ自分のプレーが、パフォーマンスが出せるか。ブラジルにいる時も、そのことを常に考えて、まだ出番はないですけど、どんな状況でも、どういうタイミングでもチャンスはくると思っているので、その与えられたチャンスのなかで、どれだけ自分という存在を出せるかだと思っています」と、下を向くことなく語る。

「まあ(ブラジルへ渡って)3カ月ぐらいですけど、ここから試合に出ることによって、もっといろいろ経験するんだろうなってワクワクしています」

 すべてがうまく進んでいるわけではない。今後事態が好転する保証もない。

 だが、22歳の挑戦は、過酷な分だけ濃密でもある。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る