「三笘薫はドリブラーじゃない」中村憲剛と佐藤寿人が新生・日本代表の見どころを熱弁...森保監督と名波コーチの関係は? (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

憲剛 ワールドカップで感じたものを次につなげていくと考えれば「継続」ですけど、新しくスタッフが入ってくることを考えれば、また少し違うやり方になることもありえますよね。コアメンバーは変わらないなかで、最初の試合でどういった戦いを見せてくれるのか。そこは楽しみな部分ですよ。

寿人 まず目指すところは、2024年1月のアジアカップですかね。そこまでにどう強化していくのか。

憲剛 いや、もう今年の11月にはワールドカップの2次予選が始まるのよ(苦笑)。

寿人 なかなか強化できないですね(苦笑)。

憲剛 ヨーロッパ勢との試合も組めないし。強度の高い試合ができない状況を何とか変えていかないといけないんだろうけど、地理的にもカレンダー的にも難しいんでしょうね。

 3月シリーズに関して言えば、全員国内組でもいいと思うんだけど。ヨーロッパのシーズンも佳境だから、コンディションを考えればクラブも日本に行かせたくないのでは。特に(三笘)薫あたりはね(3月15日にメンバーが発表されて海外組は19人選出)。

寿人 いや、三笘は見たいですよ。ウチの三男も見たいと(笑)。

── ワールドカップ後の三笘選手の活躍は、まさにセンセーショナルという言葉がふさわしいですが、あの大会を経験して何か感じるものがあったのでしょうか。

憲剛 スタメンで出られなかったこともあるし、悔しい大会になったんだと思います。特に敗れたクロアチア戦が、ひとつのきっかけになったのかなと。

 今のブライトンでのパフォーマンスを見ると、とにかく結果を残して、次は自分が引っ張っていくんだという、鬼気迫るくらいの想いを感じますね。恐ろしいくらいに点を取っていますから。

寿人 しかも、サイドの選手ですからね。アシストだけじゃなく、点を取れるのがすごい。ドリブルも止められないですし。

憲剛 僕のなかでは、彼はドリブラーじゃないんです。みんなドリブルがすごいって言いますけど、パスを出せる能力があるから、ドリブルが生きるんです。

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