日本代表W杯メンバー候補に躍り出た相馬勇紀。最大の武器はコンビネーション能力にあり (3ページ目)
もちろん、「当確」と浮かれることはできない。
たとえばその香港戦でのFKは、コースもスピードもやや甘かった。トップGKには弾かれていただろう。また、ニア、ファーによく飛び込んでゴールを決めたが、どちらも相手のマークは緩かった。欧州の猛者との対戦経験は乏しく、守備の強度は不安もある。
東アジアの"B代表"同士の戦いを、そのままW杯に当てはめても意味がない。ジャパンツアーのパリ・サンジェルマンは6割ほどの力でJリーグの3チームを軽くひねったが、そこにこそ現実はある。世界はそれほど甘くない。
それでも、相馬がこの大会で成長を遂げたのも紛れもない事実である。大会直前までトップフォームを保てたら、ラストピースになる可能性は出てきた。9月の代表戦、欧州遠征で招集を受ける大枠リストには残ったはずだ。
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