2022.07.06

森保一監督が絶賛する町野修斗の実力は? E-1選手権代表選考は若手重視でいいのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 7月19日から始まるE-1選手権に向け、現在は代表メンバー選考の真っ只中だろう。FIFA管轄の大会ではないので、メンバーは国内組、すなわちリーグ選抜という形になる。さらに、過去にワールドカップに出場経験のある選手の選考は、今回は見送られるという。

「若手重視」

 森保一監督は、そう明言している。ただ若手の定義は、やや曖昧か。実質的には、U-23アジアカップで3位に入ったパリ五輪世代のU-21代表、もしくは東京五輪世代までになるだろう。

 そもそも、E-1選手権の位置づけは難しい。

「代表への登竜門」

 そうなるだろうが、実際はカタールW杯日本代表には直結しないだろう。なぜなら、国内組と欧州組ではあまりに実力差があるからだ。欧州組のほうが場数を踏んでいるし、適応力も高く、あらゆる面で上回る。例えば、Jリーグの若手FWで南野拓実、古橋亨梧、あるいはベルギーに移籍が決まった上田綺世と対抗できる選手がいるだろうか。

 カタールW杯までに、国内組の若手が序列を覆すことはないと言ってもいいだろう。

ここまで8得点を挙げ、日本代表招集の可能性が高まっている町野修斗(湘南ベルマーレ)ここまで8得点を挙げ、日本代表招集の可能性が高まっている町野修斗(湘南ベルマーレ) この記事に関連する写真を見る  森保監督が、J1で8得点を挙げている22歳のFW町野修斗(湘南ベルマーレ)に言及したことで、E―1選手権での代表招集の可能性が高まっている。

 7月2日、第19節で湘南と対戦した名古屋グランパスの長谷川健太監督は、「昨シーズンも、町野は(才能の)片鱗を見せていました。もともとポテンシャルは持った選手で。今シーズンは川崎(フロンターレ)戦で得点を取るなど、結果を出して自信を得たのが(活躍の要因として)大きいかもしれません」と賛辞の言葉を贈っている。

 ただし、町野はまだ成長途上にある。彼に対するマークはこれから厳しくなるだろう。大きな体躯を生かし、パンチ力のあるシュートで貢献してきたが、今後、自由度は低くなる。そうなるとストレスを受け、この日の名古屋戦のように決定機を外すことになる。それが二度、三度と続けば、すぐにスランプに陥るだろう。代表に招集されるにはその試練を乗り越えるべきで、もう一回り、二回り上のレベルでの活躍が必須だ。