森保一監督にE-1選手権のメンバー招集で望むのは「器の大きさ」。日本代表を強化する国内組はこの23人だ (3ページ目)
上位3チームに目立つ好選手たち
森保監督は、U-23アジア選手権を戦ったU-21からも選手を選びたいと述べているので、そのなかからは鈴木彩、藤田、鈴木唯、細谷の4人をピックアップした。なかでも筆者が推したいのは藤田だ。所属の横浜FMで必ずしもスタメンの座を勝ち取っているわけではないが、代表ではスタメンを張る力があると考える。
遠藤航ひとりしか使える目処が立っていない守備的MFとして、遠藤とはまた少し違った味を演出できる選手だと確信する。父親がナイジェリア系だということだが、アフリカ色より、筆者はブラジル色を感じる。マジーニョ、マウロ・シウバ(1994年ブラジルW杯メンバー)を彷彿とさせる安定感のあるボールさばき、動き出しの滑らかさに、なにより目を奪われる。
その他はほぼ、実力に加え、今季のJリーグで活躍が目立つ選手を選んだつもりだ。首位争いを展開している上位3チームに好選手が目立つ。
なかでもサッカーが一番よく見える横浜FMから、先述の藤田を含む多くの選手(6人)選出してみた。岩田と小池。活躍度で言えばこの2人が双璧だ。魅力は実力に加え、複数ポジションをこなせる多機能性だ。従来の森保ジャパンに乏しい魅力、志向性であることは言うまでもない。
新人の角田も筋がよさそうだし、アタッカーの2人、西村、宮市には底の割れていない新鮮味を感じる。西村はセンタープレーヤーとして、宮市はウイングとしてあるレベルに達した選手だとみる。
鹿島からは先述の上田に加え、三竿、安西、樋口、鈴木優の計5人を選んだ。代表歴がある三竿、安西に対し、樋口と鈴木優は新人だ。しかし、実力が代表級であることはわかっている。プレーのスタイル的にも、中心選手になりうる要素を備えている。特に攻撃力にパワーアップを求めようとすれば、鈴木優は欠かせない人材だと思う。大迫の代わりが務まりそうなセンタープレーヤーの素養と、サイドアタッカーとしての素養を同時に兼ね備えた使い勝手のいい多機能型。上田を選ぶなら、その前に鈴木優だと筆者は見る。
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