中村憲剛&佐藤寿人が語る森保ジャパン2022。「中心は中盤の3センター。彼らは代えが利かなくなってきた」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by JFA/AFLO

 そうなると、後ろからインサイドサポートできる中山(雄太/ズヴォレ)を置くのは理にかなっていると思うんですよ。中山が途中から出る時は、勝っている状況であることも多いので、守備時の高さも担保した判断もあると思いますよ。

佐藤 中山も可哀そうな部分はありますよね。中国戦のファーストプレーでアシストしたから、余計に期待値が高まってしまって。本来は守備のところでよさを発揮するタイプなのに、攻撃でも期待されてしまったから、その重圧からかサウジアラビア戦はあまりよくなかったですもんね。

---- オーストラリアとの決戦は、どうなりそうでしょうか。

中村 今回のシリーズと違って、Jリーグが開幕したあとの試合なので、国内組のコンディションは間違いなく上がっているはずです。そう考えると今回は大迫(勇也/ヴィッセル神戸)、長友にとってはかなり大変だったと思いますよ。交代が早かったのも、コンディションの問題があったと思います。

 オフ明けの最初の試合で、90分は持ちませんから。森保さんも60分くらいまで頑張ってもらうという考えだったと思うので、今回の長友・中山の話もこの2試合に関しては当てはまらないのかなと。そもそも、ふたりで1試合を乗り切る狙いがあったと思いますから。

佐藤 本当にオフ明けの1月の試合はめちゃくちゃ難しいですよ。作っている段階ですから、身体が思うように動かない。

中村 そう。だから、国内組を最小限だと思っていましたよ。よく考えると、(酒井)宏樹(ヴィッセル神戸)、長友、彰悟も含めて、最終ラインの4人中3人が国内組だったので、コンディション的にも試合勘的にもかなり大変だったはずです。もちろん、そこに間に合わせたのは代表選手としての彼らのプライドだと思います。

---- オーストラリア戦に向けて、期待することはありますか。

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