前田遼一が即決で選んだ自らの代表ベストゲーム。「体力も全部使い果たした感があった」 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AP/AFLO

 はたして前田は、その後も日本代表の1トップを務め続け、ワールドカップ最終予選でも全8試合に出場(うち7試合に先発)。本大会出場へ大きな役割を果たすことになる。

「もしかしたら、なんであいつが前(1トップ)にいるんだって思っていた選手もいたかもしれない。だからこそ、ああいう重要な試合で点をとれたっていうことは、監督に対してもそうですけど、チームメイトに対しても、僕のなかでは大きかったですね。

 FWには1試合に何回かはチャンスがあるわけで、結局は、それを決められるかどうか。あの韓国戦は、そのチャンスを決められたっていう意味で、とても印象に残っている試合です」

(つづく)

前田遼一(まえだ・りょういち)
1981年10月9日生まれ。兵庫県出身。暁星高卒業後、ジュビロ磐田入り。加入当初は選手層の厚いチームでなかなか出番を得られなかったが、4年目からは主力FWとして奮闘。2009年、2010年には得点王に輝いた。その後、2015年にFC東京に移籍し、2019年からはFC岐阜でプレー。2021年の年明けに現役引退を発表した。ジュビロ在籍時には日本代表でも活躍。Aマッチ出場33試合、10得点。現在はジュビロ磐田U-18の監督を務めている。

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