スペイン人指導者が日本の快勝にも警鐘。「無邪気に攻めてはボールを失っていた」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by JMPA

◆スペインの名指導者が指摘したU-24日本代表の修正点。「バランスの良さを失っていた」

 GK谷の失策であるが、南アフリカ戦でも指摘したように、チームとしてのゲームマネジメントの問題だろう。ちなみに谷は、これ以外はセットプレーの処理は落ち着いていたし、終了間際にはFKからのヘディングもビッグセーブしていた」

 南アフリカ戦後の分析記事で、エチャリは「試合の終わらせ方の悪さ」を反省材料としていたが、図らずも的中することになった。スペインの目利きは最後に、あらためてこう警鐘を鳴らした。

「日本は自陣ゴール近くでのファウルを極力減らすべきだろう。そうした局面にならないように、各ラインがバランスを失わないことが重要だ。さもなければ、相手に勢いを与えることになる。メキシコのように最後まで諦めないチームに対しては、致命傷になりかねない。終盤のもたつきは、フランス戦に向けた戒めにするべきだ。

 決勝トーナメント進出に向け、健闘を祈りたい」

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