日韓戦で示されたフロンターレの凄み。山根&守田が普段どおりのプレーで躍動 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 代表撮影:日本雑誌協会

 現在は海外組のひとりである守田だが、昨季までは川崎でプレーしており、まだポルトガルに渡って2カ月ほどの"準・国内組"だ。

「昨年、そこそこ活躍した気持ちはありながら、(コロナの影響で)代表の活動に参加できず悔しい思いをした」

 守田自身、そう認めるように、昨秋行なわれた日本代表のヨーロッパ遠征には国内組が参加できず、忸怩(じくじ)たる思いを抱えていた選手は少なくなかっただろう。

 出色の働きを見せながらも、日本代表に呼ばれることなく、Jリーグでのプレーに集中するしかなかった守田と山根は、チームとして圧倒的な強さで優勝を果たすとともに、そろって昨季Jリーグのベスト11に選ばれた。いわば、Jリーグ最高のボランチであり、右サイドバックであると認められたわけだ。

 そんなふたりが海外組優勢の日本代表に加わり、昨季タメていた鬱憤を晴らすかのように、優れたパフォーマンスを発揮する。史上最強とも言われる川崎の強さが、いよいよ日本代表にも波及してきた。

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