森保Jの左SB問題は解決したか。守備対応に収穫も継続課題は進展せず
森保ジャパンのオランダ合宿2戦目のコートジボワール戦。日本は試合終了間際に得たフリーキックのチャンスで、柴崎岳が蹴ったボールを88分から出場した植田直通がヘディングで決め、日本が1-0で勝利を収めた。
コートジボワールに1-0で勝利した日本代表「試合の立ち上がりも悪くなかったし、とくに後半になってからは我々のペースで試合が進んでいたので、アディショナルタイムにあのような形でセットプレーから失点してしまったのは、とてもフラストレーションを感じる」
最後のワンプレーを悔やんだのは、コートジボワールのフランス人パトリス・ボーメル監督だ。
一方、最後に切ったカードで勝利を手にした森保一監督は、してやったり。「100%ではないが、準備していたことをある程度できたと思う。チャレンジしながら結果を出す部分で、選手たちがすばらしいハードワークを見せてくれた」と、上々の手応えをつかんだ様子だった。
とはいえ、今回の2試合はあくまでもフレンドリーマッチだ。結果を重視するW杯予選と違い、内容を重視すべきフレンドリーマッチの鉄則に従えば、冷静に試合の中身を振り返る必要があるだろう。
コートジボワール戦で森保監督は、カメルーン戦から7人を入れ替えて、以下の11人で試合に臨んでいる。
GKにシュミット・ダニエル、DFは室屋成、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太、ダブルボランチは柴崎岳、遠藤航、2列目は右から伊東純也、鎌田大地、久保建英、そして1トップには予定どおり鈴木武蔵が配置された。
注目のシステムについては、定番の4-2-3-1。現段階においてまだA代表の基本は4バックで、3バックはオプションのひとつという指揮官の考えに、変わりがないことが改めて明確になった。
もうひとつのポイントは、カメルーン戦でボランチを務めた中山が、この試合では左SBに抜てきされた点だ。カメルーン戦では、安西幸輝が左SBに起用されたもののハーフタイムで途中交代。それだけに、中山の起用が長友佑都不在時の左SB問題に対する解決策になるのかは、大きな注目点だった。
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