2020.10.14

久保建英が低調だった理由。森保監督と
エメリからの評価は似ているはずだ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 日本サッカー協会●写真 photo by ©JFA

 久保建英にとっては、思うに任せない、フラストレーションのたまる試合だったに違いない。

 日本代表のオランダ遠征第2戦はコートジボワールと対戦し、1-0で勝利した。得点こそ、試合終了直前のFKから途中出場のDF植田直通がヘディングで決めた1点のみだったが、守備では状況に応じた組織的な対応に加え、最終局面では1対1でも負けない強さを見せ、相手を無失点に抑えた。

 総体的に言えば、悪くない内容の試合だった。

 しかしながら、その評価に比例した満足感を、少なくとも久保が得ることはなかったはずだ。

コートジボワール戦で先発出場を果たした久保建英だが... この試合がA代表では9試合目の出場となる久保も、先発出場に限れば、昨年6月のコパ・アメリカ(エクアドル戦)以来となる3試合目。期するところがあって不思議はない。

 しかし、MF南野拓実との交代で退くまでの61分間、率直に言って、久保が存在感を発揮したとは言い難い。おそらく何の先入観も、事前情報もなく、この試合だけをフラットに見たとして、日本選手の中で背番号17に目を奪われる人は、かなり少なかったのではないだろうか。

 試合開始2分にして、久保はいきなり右からのクロスに合わせた際どい左足シュートを放ったが、こと日本代表初ゴールに関して言えば、それが最初にして最大のチャンスだった。

 持てる才能に比して、久保が目立たなかった理由はいくつか考えられる。